ルドンとその周辺-夢見る世紀末-

仕事で東京に来たついでに三菱一号美術館にて開催中の「ルドンとその周辺-夢見る世紀末-」展に行ってきました。当館初収蔵となる「グラン・ブーケ」を目玉に据えていますが、基本的には岐阜県美術館所蔵品を中心にした展示です。岐阜県美術館でもそのコレクションの展示会はたびたび行っていますが（数年前には同題目の展覧会もありました）、やはり込み具合はけた外れに異なる印象。ここ三菱一号美術館では一展示室の面積がかなり狭いことも反映して、部屋によってはその人口密度の高さは尋常ならず、ルドン関係の特設ミュージアムショップに至ってはテレビでしかお目にかかれないバーゲンセールのデパートの如く。岐阜ではなんとゆったりと見られたことかと回想しつつ、もみくちゃになりながらポストカードを購入したのでした。

まあ、混雑のことは置いといて、絵心知らずの私から見てもルドンの作品には視覚だけでない聴覚的な響きや、目を閉じてもなお眩しい神々しさが感じられて本当に引き込まれます。音楽的にインスパイアされる人も多そうな感じがします。