正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

世にも怪奇な物語

ポー原作を映像化したオムニバス作"世にも怪奇な物語"のDVDが、廉価版として新たに発売されるそうです。その価格はなんと1,575円!より高値の初版で購入した人はなんともお気の毒。こうした廉価版発売は嬉しいですが、再リリースまでの間隔のあまりの短さには正直云って面食らうものがあります。
それでその作品、多くの人が挙げるように、私も最後のフェリーニ作品が一番好き。最初の空港シーンに始まって、後半のローマ市街をスポーツカーで駆け抜ける場面に渡って、只ぼんやりと絵を眺めているだけで不思議な心地良さを感じます。ぞっとする場面も少なくない映画なのに、何故か心が安らいでいくのが自分でもとても不思議。映像からひんやりとした肌触りというか、クールな感触が認められて、私にとっての触感芸術(by 盲獣)とでも云うべき作品です。