正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

三上寛ライブ

昨夜は三上寛ライブを見にK.D.Japonへ行きました。新譜の収録曲を中心に「海から」や「大感情」なども交えながらの渾身の演奏。お客さんも身動き一つ取らず黙って聴き入る人、ノリノリな人(私はこの範疇に入るかな)、それに心のレッドゾーンを過ぎたのか始終笑っている人など、それぞれがそれぞれの楽しみ方。でも、心中、大いにかき乱されているようで、三上寛の歌に各々打ちのめされている様は自分も含めて共通していたように思います。
私が一番感銘を受けたのは、中盤で披露された「百合子先生」。基本的に歌は時空を自在に飛び交うものだと思っていますが、この曲の途中ブレイク時に放たれた「ああぁ」という発声は、それだけで無限を真空パッキングしたかのように、あらゆる感情とか色彩を集約しているように響きました。要は宇宙を包括している感じ。恐るべし。すぐそばで歌っているのだけど、とんでもなく高みに居る人だなあと感じました。そして、実際、演奏終了後、三上さんは梯子を伝って、上層へ昇っていったのでした。