正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

千里眼事件を読んで

平凡社新書千里眼事件」を読みました。少し前から、当該事件の主人公である福来友吉博士の生涯に強い関心を持つようになりました。当時、博士たちが行っていただろう実験風景を想像するとき、その映像は決まってセピア調になります。不遇の研究人生を送った人のようですが、その一生にはなんとも云えぬ郷愁感の混じったロマンを感じてしまいます。
ところでこの週末に高山へ行くことになりそう。これで同市にある福来友吉記念館の訪問も実現します。この記念館に展示されている数々の資料の中で、私が一番見たいのが三田光一氏による「月の裏側」の遠隔念写写真。何が凄いって、当時誰も確認しようがないものを念写対象にするというセンスが素晴らしいです。別に皮肉じゃなくて、そういうところにある種のファンタジーというか、粋なロマンを感じます。