正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

金田一先生のスターシステム

先日、中古レコード市でそのサントラを買ったこともあって、東宝版「悪魔の手毬歌」を久々にビデオで見ました。ここでの犯行動機は横溝作品中、最も突拍子もないものでは?原作を読んだときも、何もそんな理由で殺さんでもええやんと思ったほどです。それでこの映画、皆さんもご存知のように原作に忠実な作りでして、その一方で、動機の説明はかなりはしょっているにも関わらず、不思議な説得力でもって思わず納得してしまうという力作です。やっぱり映像が伴うと、印象はだいぶ変わるものですね。
ちなみに私は、石坂浩二金田一ものでは「病院坂の首縊りの家」が一番好きです。当時、原作の連載にリアルタイムで接していたというのも理由の一つ。でもそれより、一連のシリーズの中で作られたスターシステムの集大成といった趣に強く惹かれます。純粋に中身だけ考えれば「手毬歌」が一番ですが、シリーズの流れを考慮すると「首括り」がマイベストです。
さて今年のベストテンの続き。
第6位 福来友吉博士 今年は博士の記念館を見に、高山市へ行きました。普通なら博士の記念館なんて、市の観光材料としてもっとプッシュされてもいいものですが。そうならないところが、観光都市の高山たる所以かも。
第5位 スタージョン 本当にどこまで出るのと思うほどのリリースラッシュが続いています。正に嬉しい悲鳴。
第4位 鳥取砂丘 今春には、尾崎翠探訪も兼ねて鳥取へ。砂丘を実際に目にしたためか、その後、映画やドラマで"何となく鳥取砂丘"といった演出があるとやたら目だって見えます。だからどうという訳じゃないですが。