正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

養老天命反転地

shogonari2006-02-14

こないだの休日に、養老公園にある養老天命反転地へ行ってきました。粉雪舞う天候の中、ほとんど貸切状態かと期待していたんだけど、実際には意外とお客さんがいて驚きです。この反転地はメインパビリオンのほか、数々の建築物が点在する、すり鉢上にくりぬかれた楕円形のフィールドから成っています。この盆地様のフィールドを小高い丘から見下ろせる場所があって、そこが私のお勧めポイント。そこからは、各種パビリオンや小山で構成される複雑な起伏を俯瞰でき、確かに遠近感や平衡感覚がおかしくなるのを実感できます。でもその感覚の狂いも曲線を生かした自然な作用という印象で、グロテスクなものは一切感じさせないところが面白いです。

その場所からフィールド内に降りていくのですが、普通に進んでいくだけで、急な坂をのぼったり、トンネルをくぐったり、勾配を駆け下りたり、バランスをうまく取ったりとこれがなかなか忙しい。いや、そうでもしないと移動できないような配置になっています。だから、日常では周囲の目をやや気にするような動作でも、知らず知らずのうちに取ってる自分に気付く仕掛け。それが作者の意図かどうかはともかく、童心にもどって楽しめることは間違いないです。十分満足のいく休日とあいなりました。