正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

リッピング・ヤーンの感想

今月と来月は名古屋にて面白そうなライブが目白押しですね。特に、K.D.Japonのスケジュールを覗いてみたらえらいことになっていて、興味のあるライブ全部に行ってたらとても仕事にならんので困っています。一方で、なんやのキム・ドゥスさんのライブも楽しみ。どんな歌を歌う人なのか興味津々です。

最近、モンティ・パイソンマイケル・ペイリンテリー・ジョーンズの二人による「リッピング・ヤーン」を見ました。モンティ・パイソンの数あるスケッチの中でも、私はこの2人が中心となった作品が大好きでして、特に長尺編で選べば「サイクル野郎危機一髪(フライング・サーカスの第3シリーズ収録)」の異常なまでのテンションと思わず脱力してしまうナンセンスさが入り混じった世界が堪らんです。そのリッピング・ヤーンは、サイクル野郎とは趣をやや異にしますが、作品ごとに趣向を凝らし、また志向にも変化を見せた丁寧な作りでこれはこれですごく面白かったです。どのエピソードも素晴らしいですが、市井のよく言えば(?)愚直な人々を廻るとんでもない展開を描いた第2話が特によかったです。ピーター・セラーズのチャンスを連想させる内容ですが、両作品に見られるちょっと○○な人々への暖かい視線というのは英国コメディに共通したものかなという気もします。パイソンズの作品でも、こうした視線は時折認められるように思います。