正午なりの時々日記

休眠中ですが、時々ささやきます。

第6回フリーダム・ジャンボリーの感想

昨日はK.D.Japonで行われた第6回フリーダム・ジャンボリーへ行ってきました。名古屋の女性トリオバンド、フリーダムさんの企画です。JOJO広重さんや埋火を招聘するなど豪華な出演陣でして、企画のフリーダムさんにはお礼の言葉を述べたいところです。そのフリーダムさん、ドラムのカイマキさんとはライブ打上げを通じて知り合いだったのですが、実際の演奏を見るのは今回が初めて。チラシにはニューウェイブバンドとありましたが実際にはオールドロック色がかなり強い演奏に感じられ、クラシックロックが好きな私にもすんなり入っていける音でした。ノイジーなギターが中心となる間奏部分では演奏も結構ワイルドで、もっと延々続けてもいいのにと思ったぐらい。テルミンの使用も効果的で、よりたくさんの曲を聴きたかったです。続く、ロック墓場も初めて見るバンド。直前にコントーションズが店内でかかっていましたが、それと関係があるのかないのか、フリーキーなインスト中心のトリオバンドでした。もっとクレイジーでもいいかなと思いましたが、単に好みの問題かもしれません。

JOJO広重さんのソロを見るのは今回が2回目となります。前の時もそうでしたが、例えればバッティングセンターに行って、防具なしでストライクゾーンに立っている感じ(どんな感じや?)。言葉や音が形を伴ったボールとなって150km/hぐらいのスピードでズドーンとぶつかってきます。ほんと、野球のボールでなくて、ボーリングの玉かいなというぐらいの重みでした。一方で、そうした痛々しい内省的な叫びやノイズの中から、熱気をはらんだ高揚感も私は感じまして、思わず途中で"This is rock!"と(カーリング解説の小林さん風に)叫びたくなるような血肉を伴う演奏でした。

最後に登場した埋火。初めてその音に接しましたが、素直かつ力のある歌声が、緩急自由自在の柔軟な演奏に乗ってどこまでも伸びていくかのよう。繊細さとダイナミックさが渾然一体となった歌と演奏が、奇を衒うことなく自然に流れていく一方で、聴くものの耳や頭の中にしっかりと印や足跡を残していく感じ。えらく抽象的な物言いですが、本当にすばらしい演奏で、終演後はしばし言葉を失うぐらいに良かったです。是非また見てみたいです。